いつもの光景

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* オレ、遠山カズヤはタカヤと別れ、教室への階段を昇っていた。 その踊り場で一人の少女がオレを待ち構えていた。 「こんなギリギリまで部活? ちょっと頑張りすぎなんじゃない?」 「お、心配してくれてるのか?」 オレは少女に尋ねる。 「バカ。そんなわけないでしょ。」 彼女はにッとこちらに微笑みかける 「そんなことより……だ。」 オレは話をかえる。 「昨日はどうだったんだ?」 「ああ、取り逃がしちゃったわよ…。」 「おいおい、またかよ!?」 「うっさいわね!昨日はちょっと邪魔者がいたのよ!」 彼女は短い髪を揺らしながら怒鳴り散らす。 「今度会ったら絶対に取っ捕まえるんだから…!!」 そういいながら、彼女はギチギチと自分の親指の爪を噛みしめた。 オレは言う 「いい加減その癖直せよ…。」
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