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―ジリリリリ…!
「うわあああああああああああああ!」
朝、目覚ましの音に起こされた。
目覚まし?
ここは…?
俺の部屋だ。
俺はいつも通り、ベッドのなかに入り、眠りについていた。
(あれは夢だったのか…?)
夢にしてはリアルだったが、怪我もしてないし、コンビニに行く前と何ら変わりはない。
ボールペンも買っておいてあるし、そのまま帰ってベッドで寝たようだ。
そんなことを思いながら時計に目をやると…8時すぎ。
学校の登校時間…8時20分
学校までの所要時間…25分
「やべぇ!!」
俺は食パンを駆っ拐い、短い髪に寝癖が無いことを確認して家を飛び出る。
「うおおおおおお!!!」
登校許可のステッカーのついた自転車を全力でこぐ俺。
信号にすら目もくれず、通学路を突っ走る。
そのとき、数台のパトカーともすれ違ったが、気にする余裕はなかった。
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