いつもの光景

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結局急いでみれば、15分で学校に着いてしまった。 「お?タカヤ君じゃあーりませんか!」 俺が駐輪場に自転車を停めていると、向かいの武道場から短髪の男が出てきた。 「あ、カズヤ先輩!おはようございます!」 「おう!今日は随分遅いんだな。 」 この人は遠山カズヤ先輩。 俺のひとつ先輩の二年生で、仲良くさせてもらっている。 剣道部に所属しており、全国区の選手らしい。 「朝部今終わったんですか?」 「ああ、大会も近いしな、みんな気合い入ってる。どうだ?お前も剣道部に…。」 先輩はどうも俺を剣道部に引き抜きたいらしく、頻繁に勧誘してくる。 「先輩、しつこいですよ。部活に入るつもりはないって何度もいってるじゃないですか!」 「ハハッ、やっぱそうだよな!」 だがオレは諦めんぞ っと先輩は微笑む。 俺達はそのまま一緒に昇降口まで歩いた。 「そういえば、お前も聞いたか?あの事件。」 「え?何ですか?あの事件って?」 俺は先輩の質問に疑問符を浮かべる。 「まあ、事件から事故かはよくわからないらしいが…。」 先輩は続ける。 「ほら、いつものコンビニからお前んちの方にまっすぐ行く道あるだろ?そこのアスファルトが粉砕されていたらしい。」
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