6786人が本棚に入れています
本棚に追加
酒が入らないと耐えられねー。
と、ばかりにお互いビールをグビグビと流し込み、少しでも現実から逃げようとする。
「あの、すいませんでした」
どう切り出そうかとヤキモキしている所、ダイの方から話をふられ、もう一度口をつけようとしていたビールジョッキを置いた。
「なにが?」
「祝賀会の事…。勝手に決めてすいません。迷惑…、でしたよね?」
「…………。
ふせんに書いてたのも、祝賀会の事謝ってたの?」
「はい」
なーんだ、やっぱり祝賀会の事だったんだ。
伏し目がちのダイを見ながら、金曜日の事じゃなかったんだと、ホッと胸を撫で下ろした。
最初のコメントを投稿しよう!