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酒が入らないと耐えられねー。 と、ばかりにお互いビールをグビグビと流し込み、少しでも現実から逃げようとする。 「あの、すいませんでした」 どう切り出そうかとヤキモキしている所、ダイの方から話をふられ、もう一度口をつけようとしていたビールジョッキを置いた。 「なにが?」 「祝賀会の事…。勝手に決めてすいません。迷惑…、でしたよね?」 「…………。 ふせんに書いてたのも、祝賀会の事謝ってたの?」 「はい」 なーんだ、やっぱり祝賀会の事だったんだ。 伏し目がちのダイを見ながら、金曜日の事じゃなかったんだと、ホッと胸を撫で下ろした。
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