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「まぁ、図面は上手だけど、とにかくお調子者」 「ニコニコして可愛いじゃない」 フフッと橋野さんは笑って、可愛い子犬を見るように視線をダイに移した。 古閑(こが) 大輔。 今年で2年目。 とにかく愛嬌があると言うか、調子がいいと言うか、みんなに「ダイ」と呼ばれ可愛がられている。 本社勤務になって3年目。 全く正反対の私が、ダイのトレーナー。 自分でも厳しいと思う態度にもめげずに、ダイは1年間私の元で働いて来た。 だけどこの男社会。 営業課と建築課では強くないと絶対に生き残れない。
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