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「…なんで、別れたんですか?」
私の片眉がピクリと動く。
「あ、いや!あの!俺だったら麗香さんみたいな綺麗な人だったら絶対に別れないのになー、と思って!
も、もったいないというか、麗香さんは高嶺の花…」
「そういう事よ」
しーん。
なんとも居心地の悪い空気が、狭い個室を支配する。
「……え…?」
「だから、ダイの言った通り。私に近寄る男なんて、私の外見が好きなの。
中身なんて誰も受け入れてくれないし、見てくれない」
言っちゃった。
はー、と大きな溜息が思わず出た。
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