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「………え?」
「今日、麗香に1番に報告しようと思って!
これから会社にも言うんだけどねー」
沙雪が、急にキラキラと輝いて見えた。
なんだろう、この気持ち。
私にはない、幸せのオーラ。
「おめでとう!ついに結婚かー」
「そうでしょ?
うちの両親も早く孫が見たいって、そればっかり。気が早いよね」
沙雪は呆れたように笑ったけど、私は笑顔が引きつっていないか不安だった。
嬉しい。
ずっと2人の幸せを願ってきた。
結婚して欲しいと思っていた。
いつか結婚する事も分かっていた。
それが現実になった今、私は何故心から喜べないのだろう。
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