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頭をコツンと窓ガラスに寄せた。 「悩み事とかないの?」 「ありますよ」 「いつも笑ってるじゃない」 「そうですか?」 ハハハと、目を細めて笑う。 「……辛い時でも笑ってたじゃない」 私が呟くと、ダイは寂しそうに笑って 「うちの親父、いつも笑ってたんです。どんな事があっても、笑って受け入れてくれた親父みたいになりたいと思って…」 少し、言葉を詰まらせた。
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