6781人が本棚に入れています
本棚に追加
「すいません」
ダイが頭を下げると、サラリーマン達も気まずそうに謝りながらさっさと立ち去った。
「もう!放っといてよ!
誰からも女扱いされないし、大丈夫だから!」
「放っとけるわけないじゃないですか」
掴まれた腕を振り払おうとしたけど、ガタイのいい男の力にかなううわけがない。
「…チーフに言われた事、気にしてるんですか?」
私達の横を沢山の人が通り過ぎ、好奇の視線に晒される。
チーフに言われた言葉と堺に言われた言葉がまた私の胸を突き刺し、ギュッとジャケットの胸元を握った。
最初のコメントを投稿しよう!