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「すいません」 ダイが頭を下げると、サラリーマン達も気まずそうに謝りながらさっさと立ち去った。 「もう!放っといてよ! 誰からも女扱いされないし、大丈夫だから!」 「放っとけるわけないじゃないですか」 掴まれた腕を振り払おうとしたけど、ガタイのいい男の力にかなううわけがない。 「…チーフに言われた事、気にしてるんですか?」 私達の横を沢山の人が通り過ぎ、好奇の視線に晒される。 チーフに言われた言葉と堺に言われた言葉がまた私の胸を突き刺し、ギュッとジャケットの胸元を握った。
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