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ダイは何食わぬ顔をして自分のデスクに戻って行った。 いや、ダイは至って普通なんだろうが、私は「いつも通り」じゃなくなったのだから、そう見えるのかもしれない。 フロアの空気に馴染めないように居心地が悪い。 ダイとはなんだか気まずいし、堺には会わなくちゃいけないし…。 どうして神様は無理難題を次々と私にふっかけるのだろう。 「麗香さん」 「……っ!」 いつの間にかダイが背後にいて、振り向いた私はあからさまに引きつった顔をしてしまった。
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