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男は、ラークを睨みつけて言った。「言えねぇな」
ラークは、彼の鼻に拳を当てる。脅しである。「何故言えない? 誰かに口止めされているのか?」
「そうだ。だから、絶対に言うわけにはいかない」
「そうか。つまり、俺達を狙う集団、組織があるのか」ラークは、笑みを浮かべて言った。「何者だ?」
「だから言えない――」彼の言葉は、最後まで発せられなかった。ラークが、彼の鼻を殴ったのである。
「まあいい。俺達を狙っているんだったら、その内わかるだろうからな」
ラークは、彼から離れ、見張りをしているエルのところへ向かった。
「何かわかったの?」
ラークは、首を横に振った。「一旦帰るぞ」
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