盗賊の国

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 だが、あまり意味はなかった。男の叫び声を聞いて、続々と駆けつけて来たのである。  ラークが、敵を殲滅(せんめつ)していく。エルはラークから離れつつ、彼が後ろをとられた時にだけ、助けに入っていた。  ナイフが、彼の腕をかすめる。次の攻撃が来る前に反撃をした。 「ラーク、流石に多すぎるよ」  エルの周りにも、いつの間にか盗賊が集まっていた。攻撃を素早くかわしつつ、攻撃していく。  ラークが後退した。「エル、一旦下がれ」  指示に従い、彼女も後退する。盗賊はその後を追って来る。 「――まとめて片づける」とラークが言った。
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