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男性は言った。「この国の人は、あまり他人と交流したがらないのですよ。皆家に閉じこもってしまって、めったに外に出ないのです」
「ほう」そう言ったきり、ラークは黙ってしまった。
「あのー」エルが、彼の沈黙に代わって言った。「この近くに、他に宿はあるんですか?」
「いいえ、ないですね。観光地がないので、あまり入国する人がいないのです。そんなに、幾つも宿は必要がないのですよ」
「じゃあ、ここに泊まるしかないよね、ラーク」
「そうだな。何日か、滞在させてもらう」
男性はお辞儀をした。「ありがとうございます。部屋に案内致しますね」
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