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「――――」ラークの左方から、矢が飛んで来た。ラークは、頭を少し傾け、それをかわした。
「敵?」エルが身構える。
「そのようだ」ラークは、背負っていたケースを開けた。「いきなり頭を狙ってくるとはな。威嚇じゃあないようだ」
中から、刀を取り出す。細く、薄い。軽さを重視したもののようである。
三本同時に、矢が彼をめがけて飛んで来た。
足元を狙った二本は飛んで避け、残った一本は、切り落とした。
「一人じゃないみたい」
「何人でも構わないさ」彼は、矢の出どころへ向かい、歩き始めた。
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