アホと焦土と復讐者

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しかし、このミオちん凄いことに気が付いてしまいました。 「あれ?もしかしたら、この地面の黒いのって……炭、ですか?」 何も無い大地に残されたのは、一面に敷かれた炭だけでした。 まさか……ここにあったもの全て、焼かれてしまったですか? 私はここに寝ていたので、きっと背中は真っ黒ですぅ……でも、私のある魔法を以てすれば、すぐにぴかぴかに出来るです!えっへんですっ! 「服の洗濯のことについてはあとで考えることにしましょう……問題は、この何も無い場所で、どうやって私の空腹を満たすかですっ!」 流石に炭を食べる訳にもいきませんしね……炭火焼きなら大好物ですけど。 とにかく、人を探すところから始めた方が良さそうですぅ。 きっと近くに、私以外にも人が居る筈ですっ! 「よーし、そうと決まれば早速私以外のひとを探しましょう!シュウさん、ルミさん、ラルさん、フィアちゃん、空腹を満たす為に私以外のひとを探すの、頑張りましょうね!」 振り返って、皆さんからの返事を切に期待してみますが、後ろには相変わらず何もありませんし、誰もいませんでした。 「あれぇっ!?シュウさん達がいないっ!?ですぅっ!」 私は、空腹と同じくらい重要な事柄に、たった今気が付いたのでした。
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