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“叔父の突然の訃報”
もうあれから8ヵ月か…
叔父はものすごく頼れる人だった。
それでいて優しく、本当に尊敬出来る人であった。
引っ越してくるとき、叔父と共に住めるというのですごく喜んだ。
だが、これが全ての始まりだったのかもしれない。
引っ越して1年くらい経った頃だろうか。
環境の変化のせいか、祖母がうつ病になってしまった。
それをきっかけに父と叔父、それに就職して間もない兄までもが立て続けにうつ病になった。
この時が一番大変だったのかもしれない。
その後何ヶ月か経ち、皆状態は徐々に良くなっていった。
父は新たな仕事に就き、兄も目標に向かって努力していた。
一方で叔父は、試験に合格し“個人タクシー”という位置にまできていた。
あれは仕事に復帰して間もないときだった。
それまで独身だった叔父に、彼女ができた。
それ以来、叔父は何か変わったように思えた、今までとは全くの別人
病気が完全には治っていなかったのかもしれない。
ただ叔父は本気だったらしく、同居をするときりだした。
その後すぐ、叔父は彼女と同居した。
それ以来、叔父と会う機会が少なくなってしまった。
寂しい気もした。だが、昨年12月上旬には書類をパソコンで作成するためにうちに帰ってきた。
この時元気そうに見えたが、本当は具合が悪かったのかもしれない。
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