生きること

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2010年12月31日 叔父は目をつむったまま、約一ヶ月ぶりに自宅に帰ってきた。 享年46歳 あまりにも早過ぎる別れだった。 年末年始は葬儀屋も休みということで、叔父は2日間くらい自宅にいた。 正直ここら辺はあまり覚えていない。 ただ、最期はわが家で寝泊まり出来て良かったと思っている。 たしか3日だった。 お通夜があった。まだ実感が湧かなかったのか、涙は全く出なかった。 4日には告別式があった。 このとき初めて泣いた。これでもかというくらいに。 もう会えないと思うと、なんぼでも泣けた。 それ以来、一度も叔父とは会っていない(勿論だが)。 最後に話したとき、叔父は彼女の話ばかりをしていた。 本当に幸せだったのだろう。 叔父は私が小さい頃からずっとお世話になっており本当に父みたいな存在だった。 悪い所を探しても見つからないくらい、本当に完璧な人間だった。 私の部屋には“ミニコンポ”があるのだが、それは叔父が『入学祝いに』と買ってくれたものなのだ。 実は、高校の入試前から「公立高校に受かったらコンポ買ってやる」と言われていた。 “約束を守れる” これも重要なことだと思う。 叔父が亡くなって8ヶ月、今のところは大きな事故、病気もなく平和に過ごせている。 さて 長くなったが、何がいいたいかというと 自分も両親、そして叔父のような立派な人間になりたい。 さらに叔父のように「本当に大好きだ!」と言える相手を見つけ、その人と結婚したいと思う。
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