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10分位は馬車に揺られていたタクス達、タクスもそろそろまだか?と思っていた時、校舎が見えてきた。
「やっと着いたか。
長かったなー………………ん?」
やっと校舎が見え安堵の表情を浮かべ校舎の周りを見ていたら。
一本の木の下で腰掛けて本を読んでいた少女が居た。
そこに、金髪のオールバックの少年が数人を引き連れて少女の下に歩み寄って行く。
「なぁ、ちょっと止めて。」
タクスは気になったので馬車を止め、近くに隠れ話を聞いた。
「おい!お前両親は魔物に無様に殺されたらしいな。
俺なら、絶対返り討ちにしてやるのに、お前の両親は情けなさすぎだ。」
そう言い終わったら、少年達が一斉に笑った。
それを聞いていたタクスの顔は、鬼の形相で今にも少年達に飛びかかり学園に死体を転がしてしまう位に殺気が溢れ出していた。
『マスター、一度落ち着いて下さい。』
「…………わかった。
ふぅ………………よし落ち着いた。
では、殴り飛ばしに行きますか。」
まぁ、落ち着いたかは定かだがタクスは少年の所に走り出した。
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