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プロジェクトチームは行政関係を除けばごく少数の人員で構成されていた。
僕とクー以外のメンバーは天才でもなんでもない凡人の集まり。
僕が頭脳でクーが神経、そして他の凡人たちが手足として実際に動く。
人体の構造を模したチーム構成。
だから、頭脳たる天才は僕一人で十分のはずだった。
そこになぜもう一人クーという天才を加えたかというと、理由は単純だ。
優秀だから。
彼女がいなければ、これまでの僕の発見は数年遅れていたことだろう。
だからクーを加えた。それだけの話。
特別な感情なんて何もない。
事実と過去の功績だけを重視したドライな人事。
そこに感情を持ち込むことはタブーだと、この時の僕は信じていた。
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