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暫くしてから照明つき、瑞希下手から現れ
瑞希 空夜
空夜 瑞希！
瑞希 どうしたの、そんな大げさに驚かないでよ
空夜 だって君が急に来なくなるから…
瑞希 寂しかった？…ってのは冗談で。ごめんね、ちょっと急用でさ
空夜 急用って？
瑞希 それは内緒。それで空夜、学校にはまだ行ってないの？
空夜 行ってたらこんな時間に家にいないよ
瑞希 だろうね。もう行く気無いの？
空夜 行ったって意味ないよ、学校なんて
瑞希 そんなの行ってみなきゃわからないよ。学校は僕らの知らないこといっぱい教
えてくれる。友達だって出来るし、部活だって…
空夜 学校は何も教えてなんかくれない。勉強だけやらせて、自分の知りたいことは
一つも教えてくれない。友達だって出来る保証はないし、出来たとしても上辺
だけかも知れない。学校なんて面倒臭いだけだよ
瑞希 空夜は人を信じるのが恐いの？
空夜 え？
瑞希 先生だって生徒だって、そんな人ばかりじゃない。上辺じゃないって保証もな
いけど、上辺だけって証拠も無いんだよ
空夜 …何も知らないくせに
瑞希 え？
空夜 何も知らないくせに！瑞希にはわからないよ、僕の気持ちなんか
瑞希 何か、あったの？
空夜 ……
瑞希 空夜？
空夜 うるさい！放っといて、帰ってよ！
瑞希 放っておけないよ！何があったか言ってくれなきゃ解ってあげられないでし
ょ？教えてよ、何があったのか
空夜 言いたくない
瑞希 どうして？
空夜 うるさい！放っといてってば！
瑞希 空夜、逃げないで、ちゃんと話してよ！
空夜 逃げてなんか…ッ
瑞希 逃げてるよ。前に何があったのか話そうともしないで、それを理由に学校サボ
って、挙句の果ては登校拒否。これのどこが逃げてないっていうのさ？
空夜 僕は…逃げてなんかいない
瑞希 空夜、話して。何があったの？
空夜 帰って
瑞希 空夜は、僕のことも信じられないの？
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