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『…』
俺の質問に悩むキノ。
人は誰だって
恐怖を目の前にしたら
踏み出せないに決まってる。
俺だって忍びになりたての頃は
簡単な任務でさえ
怖かった。
いや、あの頃は
任務よりも
まわりの世間の目の方が
怖かったかもしれない。
俺は生まれて間もなく
体に九尾を封印された。
村の奴らはそれを恐れて
俺に近づこうとはしなかった。
あの時の俺は一人ぼっちだったんだ。
今は仲間が沢山いる。
だから怖くない。
でもこいつには
一緒に戦う仲間も
家族ももういない。
それがわかった今
俺がやるべきことは
もう決まっていた…。
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