不思議な力

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目から涙が出てきた。 やっぱり僕には 誰かを救えない。 僕は一生誰かの後ろで 隠れて守られる方が似合っているんだ。 『出来ません…僕には…」 そう弱音までふたりに はいてしまった…でも ナ「あきらめんな!!泣いてる暇があるなら立ち上がれ!!」 円「すぐに出来なくても出来るようになればいい。これはお前にしか出来ないんだ」 『ナルト…守…』 ふたりはこんな僕を 見捨てることはなく 必死に励ましてくれた。 そうだ、僕にはふたりが居る。 1人じゃないんだ。 1人だったらもう僕は 落ち込み、自殺していたかもしれない。 ううん、もうあのとき、 兵士に追われていたときに 死んでいたかもしれない。 でも今僕は生きている。 ふたりの前で生きてる。 ふたりが助けてくれた命 ふたりの為に使わなきゃだめだ。 僕には立ち止まっている 時間なんてないんだから。 『分かった。僕やるよ。たとえ出来ないと言われても、絶対に見つけてみせる』 円「おう」 ナ「たのむってばよ」 『うん』
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