守りたい人

不思議な力

『では、行きます」

意識を集中させ
箱のありかを探ってみる。

（どこだ、何処にあるんだ？）

見つかるか分からない。

こんな僕にそんなことが
出来るかも分からない。

でもここで見つけないと
守とナルトの大切な人たちが
消えてしまう。

その苦しみは僕自身
味わった。

もう僕には家族も身内も
友だちも居ないけど
今は仲間が居る。

このふたりを助け、
そして僕も助けられる、

だから１人じゃない。

（お願い、見つかって！）

集中してから30分…

『は！？」

ナ「どうした！？」

『見つかった…』

円「本当か！？」

『多分。まだ行ってみないと分からないけど、でも確かに箱の気配を感じた』

ナ「で、箱は何処にあるんだ？」

『村の奥にある岩山の頂上。そこに洞窟があって、中に封印されている』

円「岩山か…よし行こう」

ナ「あぁ」

でも、まだ
本物かは分からない。

でも疑いもしないで
それを本当だと思ってくれる
ふたりに私は心から
感謝した。