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青く澄み渡る快晴の空。
その空を飛行するガンシップが一機。
味気ない金属の壁や床に囲まれた暗い機内では、黒装束に身を包んだ小さな子供が、備え付けられた椅子に一人腰掛けていた。
長く綺麗な銀髪に、整った綺麗な顔立ち。
そんな可憐な容姿とは不釣り合いな状況の中、機内に音声が響いた。
「少尉、今回が貴官にとって初の実戦だ……。今までのようなVR訓練とはまるで違う。分かるな?」
「……了解」
少女は淡白に答え、素早い手つきでゴーグルを付ける。
すると、暗い機内にうっすらと光が射し込み、それはやがて突風と共に機内を大きく照らし出す。
『後部ハッチオープン。視界良好。オールグリーン』
アナウンスが示す通りハッチが開き、少女はゆっくり、前へと歩を進めていく。
あと一歩で空中へと投げ出される――
そんなギリギリの位置に佇む少女のゴーグルには、雄大な大空が写し出されていた。
「リカバリーポイントで落ち合おう。……気を付けて」
「……了解。――行きます」
そう一言呟くと、大空へと飛び出した。
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