第1章

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  上空から下降する人影 首に巻く銀色のマフラーが激しく靡く中。その真下には複数の施設が建ち並び 施設内には、機械人形・ドロイドが警備として配置されている事が確認できる 「……目標視認……ドロイド複数確認……人型、12……タンク、5……総17機」 …………………………… 施設内管制室 『局長!!センサーが当局に接近する物体を補足!空からです!!』 『空だと!?何故気付かなかった!?』 『それが、速度が異常に速く……反応にタイムラグが!』 『くっ…!何だと言うんだ……!!』 慌てて窓の外を見る男 すると、それと同時に施設広場の地面が爆発し、コンクリート片が辺りに吹き飛ぶ 『なっ、なんだ!?』 巻き上がる土煙を、警備していた4機のドロイドが取り囲む すると突如―― 土煙をかき消すように、蒼い閃光が周りのドロイドを貫くと……立ち上る土煙の中心に、長い銀髪に銀色のマフラーを靡かせて立つ、黒服姿の少年が現れる 少年は冷静に周囲を見渡すと、耳元に手を置き話し始めた 「こちらゼロ……目標ポイント到着……ミッションスタート……」
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