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『…!?』
戸惑う生人に、
『本物の父親』の声が言った。
『もう…危ない事はしないでくれ…
お前は…
俺達の大事な息子なんだ…!!』
その時僕らは、
初めて
生人の涙を見た。
『…父…さん…』
痛みからくる涙ではなく
心から思って流れたのであろう涙が
生人の両目から零れ落ちた。
『俺…ごめん…っ‥!!』
“…パァアアア…ッッ!!”
彼の体から
美しい光が溢れた
それは決して
鬼の禍々しいものなどではなく…
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