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彼女は腕を放すと僕から距離を少しとった。 「適当な人がみつからなかったから 本当ごめんなさい」 僕は通りかかった手頃な男だったわけね。 「今時そんなの流行らないんじゃない? そもそも言い訳じゃなくて あゆむくん?に付き合えない理由を はっきり言うべきでしょ」 僕はなんだかスッキリしなくて 彼女を問いつめるような口調に なってしまう。 イヤホンをつけると彼女の横を通り過ぎた。 バカらしいことに巻き込まれた。 いくら綺麗な女にみとれたからって。
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