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高校に入ればすべてが楽しいと思っていた。 確かに楽しいのは事実。 気の合う仲間とばか騒ぎをすることも たまに出席する写真部での会話も。 でも何かが物足りなかった。 誰にでもあるような一種の虚無感。 プラタナスの並木が続くこの帰り道。 葉が青々と茂り始めていた。
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