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「……まさかここまでとは……」
全く期待はしてなかったが……まさかここまでとは……。
綿が出ている座布団に、ちゃぶ台。
窓ガラスは割れていて、風が入り込んでいる。
そして極めつけは……。
「チョークは愚か、黒板消しまで無いと来た……」
……うむ、せめてEクラスを狙うべきだったかな?
「まぁ、どーにでもなれだ……。それにしても、暇だ」
早く来すぎたな……よし、少し眠るとするか……。
…………………………。
チョンチョン……。
むっ……誰だ?私の眠りを邪魔するやつは……。
私は目を開け、上を見る。
「お主には……ホトホト呆れるぞ……」
「むっ、随分とご挨拶だな、秀吉」
「教室に来て早々驚いた、お主がFクラスに居るものだから……」
「それは悪かったな」
「何故お主はこうもやる気が無いんじゃ……」
ふむ……何故か秀吉は不満があるみたいだな……。
「秀吉と同じクラスになりたかった……じゃ、理由にはならないか?」
「っ……お、お主は!!」
「くっくっく……顔が真っ赤だぞ秀吉。まぁ、そんな所がまた可愛いんだがな」
「ワ、ワシは男じゃ!!」
「はいはい、すまなかったな……」
やはり秀吉は、からかい甲斐があるな。
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