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いざという時の為に、凪は痛み止めを飲まず、冬の寒さで痛みが限界なのに耐えてきた。
その証拠にタクシーに乗り込もうと走っていた凪はビッコを引いていた。
大丈夫なフリさえ出来ないほどなのだ。
そんな状態で、限界まで血を抜いたら精神的疲労も伴い、確実に倒れる。
それだけならまだしも、もし早苗に万が一の事があれば、恐らく凪はボロボロになる。
それを考えるだけで恐ろしく、じっとしていられない。
土方は息を乱しながら病院へ滑り込み、早苗の居場所を聞くと、そこへ向かった。
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