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目的の場所にようやく到着し、辺りを見たが凪の姿はもう既になかった。
(遅かったか)
土方は毛利を睨み付け、胸ぐらを掴んだ。
(元を正せばコイツが軽率な行動をしたから……っ!!)
土方は怒りに任せて毛利を殴ろうと拳をあげた。
その瞬間女性の悲鳴が上がり、思わず動きを止めた。
見ると40半ばの女が震えながら止めに入ろうとしていた。
(毛利のご母堂か)
母親の目の前で息子を殴るわけにはいかない。
今はそれより重要な事がある。
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