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あたしと茜は同じマンションに住んでいて、毎朝このエントランスで待ち合わせて一緒に学校に行っている。
これは小学生のときから変わっていない、いわば習慣のようなものだ。
「昨日メールしたじゃん!報告したいことがあるって!」
「あ~…。で、何?報告って」
茜は興味なさ気に話を促す。
こんな茜の態度にもずっと一緒にいるから、すっかり慣れた。
「なんだと思う?」
そう聞いてみると、茜は黙ってあたしの頭からつま先までを見回した。
「…太った?」
少し口角を上げて、そう言う茜に本気であたしの話に興味がないのだとわかる。
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