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いつの日かママは僕が泣き叫んでいてもあやしてくれなくなった。
ママは知らん顔で面倒臭そうにして眼を見開いて僕を蹴り飛ばすようになった。
タバコを僕の足に押し付けてママは笑ってた。
ママ…イタいよ…アツいよ…
僕はまだ言葉が話せない。
ただ泣くしかなかった。
そんなときふと、前にママが読んでくれた絵本を思い出した。
ママがその絵本の中の綺麗な魔女のように見えた。
「王子様を誘惑して虜にさせ、毒林檎をお姫様に食べさせ総てを壊した…」
ねぇ…ママ…
そこに絵本の中の綺麗な魔女がいるよ…
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