第1章

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ふぁ~ぁ... 大きなあくびをしながら 教室に入ると 少女、櫻井さんと目があった だけど、彼女は絶対に 目をそらしてしまう まぁ、当たり前か... 自分の席について 俺は彼女の後姿を見ていた。 って、これじゃまるで 俺、ストーカーみたいだ... ため息まじりに窓を眺めていると 「あ、ああああの!」 ! なんだ!? 俺の目の前にいたのは 顔を赤らめ顔を俯けている 櫻井さんだった 「えっとぉ...何?」 「ああ、あの、き、昨日本ありがとうございました!」 俺は一瞬何を言っているんだ? と思ってしまったが 口にはしない 「えっと~...確か昨日お礼言ったよね?」 「え、えっと、昨日、私逃げるように帰っちゃったじゃないですか...それで、あの態度は少し失礼だったんじゃないかと...」 そんなことを気にしていたのかこのこ... 律儀というかなんというか 「別に気にしてないよ。」 「そ、そうですか...」 なんだか申し訳なさそうに 顔を俯ける彼女 ....これ傍からみたら 俺いじめてるみたいだな... 「気にしなくていい。お礼はもう聞いたし。」 「は、はい。本当にありがとうございました。」 そう言って立ち去っていく彼女の後姿を俺はずっと見ていた。
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