発端。

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「あんだこのガキ!消えろタコ!。」 「そーだそーだ!。兄ちゃんの言う通りだ!。」 「あんた達こそ消えなさいよ!。いい年してバッカみたい。人間とタコの区別がつかない人って初めて見たわ。」 「このガキ…。」 兄弟の顔色が変わった。忽ちキレて女の子に掴みかかろうとするバカ兄弟だが…。 シュッ! 「?。な…何だ今の…。」 バカ兄弟兄は其だけ言うのがやっとだった。瞬く間に女の子の前蹴りが、彼の顎の先にチョンと触れたのである。彼女が手加減しなかったら軽く歯の4~5本は折れたに違いなかった。 「あ…あ…。」 「…やる気?。」 「に、兄ちゃん!。こ、このクソガキ!。ケンカに空手使っていいと思ってんのかよ!。」 「バッカみたい。今時…このクソガキ!…だって♪。 それに、ちっちゃい子だって親のことはちゃんとお父さん、お母さん…って言えるよ?。お兄ちゃん達…幼稚園からやり直したら?。きゃははは…ば~か。」
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