疾風！魔法少女見参！！。

発端。

【トアル星系標準暦11941年。惑星国家エバードリム首都ラゥクス。】

「陛下！最早一刻の猶予もありません！。」

「奴らの地球侵攻開始まであと10年あるかどうか…。」

首都ラゥクスの中心部にそびえ立つ白亜の王宮の会議室では、先の電撃革命により若干16歳で惑星国家エバードリム王国国王に即位したばかりの

ハルナ=ラゥクス=スプリングフィールド

が、直属の臣下の中でも腹心中の腹心である騎士達から、報告と進言を受けていた。

会議室に顔を揃えた騎士の数は全部で四人。地球風の言い方をすれば

二十代半ば位のアジア系に見える男性。

二十歳前後の西洋系白人に見える男性。

十代半ば位のアジア系に見える少女。

アジア系少女より少し年上と思われる、アジア系に見える少年。

…という表現が１番わかりやすいかもしれない。

尚、女王ハルナが話し掛ける頻度や男性騎士たちの様子から見るに、どうやら十代半ば位のアジア系少女が、ハルナを除けばこの場で１番高い地位に就いているらしかった。