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「はあ、はあ、はあ…」
夜の街の中を走る一人の少年…。その手には銀色のトランクが握られている…。
「こんな所で殺られる訳に…」
少年は必死で何かから逃げている…。しかも、至る所に傷があり、とてもつらそうだ…。
「オラ~待ちやがれ!!」
後ろから追跡者の声が聞こえてくる…。
「仕方ない…。ならっ!!」
少年は近くの建設途中のビルに逃げ込む。
「はあはあ…」
おぼつかない手でトランクを開ける少年。中には赤い物体と六本の色とりどりの大きめなUSBメモリが入っていた…。
「これなら…」
そのうちの緑色の一本をとりだし、トランクを閉める。
ビリビリビリビリ…
「!!」
ビルのブルーシートを切り裂く音が聞こえてきた…。
「ええと、ロストドライバーは…」
少年が懐を探ると先程の赤い物体の左側が欠けたアイテムを取り出す。
「さぁ、おとなしく観念しろ!」
「その方が身のためだぜ!」
同時に二人の人影が入ってくる…。
一人は背が高く、ピンク色の髪をポニーテールにしている女性。そして、右手には刀のような武器を持っている…。
二人目は小柄で少女のようだが、その体の倍はあるで有ろうハンマーを軽く持ち上げている…。
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