1章

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学校を出て、しばらく。 「あれ? ここじゃなかったっけ??」 「ここだったよね…?」 辺りを見て回る。 「あ!藍あったよ!」 「本当だ!行こう」 「おじさん、お久しぶり!」 「お!藍ちゃん、相変わらずうるさいくらいに元気だねぇ」 「うるさいは余計だよ!」 おじさんは気さくな人ですぐ打ち解けた。 お兄ちゃんの紹介で出逢ったから、かれこれ2年の付き合いになる。 「藍ちゃん、また沙希ちゃん置いてきたのかい?」 「ハァ…ハァ……藍…待ってよ…ハァ…ハァ」 私は極度の運動音痴… かけっこはいつもビリ。 50m走は10秒台。 「ごめん。つい」 .
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