2章

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-バン 男が部屋に入る。 「お前、なにをしている?」 「申し訳ございません。ベットメイクをしておりました。失礼いたします!」 メイドが出て行く。 その入れ違いで 用意した中身の入ったワイングラスを持ったメイドと男が入ってきた。 メイドはそれをテーブルに置くと一礼し、出て行った。 「報告とはなんだ? 執事長カイト」 どうやら、先程から話していた若い男は執事長だった。 「はっ!申し上げます。 実は坊ちゃまが嗅がれた香りを辿りましたところ、一番香りが強いところが分かりました」 執事長カイトは地図を広げ、ある一点を指でさし、話を続けた。 「こちらです。 坊ちゃま、どうされますか?」 「ここが……! 行く。急ぎ手配を致せ」 「はっ!」 執事長カイトが一礼をし、部屋を出て行く。 男は妖艶な笑みを浮かべ メイドの持ってきたものを飲み干していた。 *************** .
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