危急する演劇部

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「ほんどうさん。」 気がつくと、俺は固い机で自分の腕を押しつぶしながら寝ていた。 頭痛がする。 視界もぼんやりだ。 まだ夢の中にいるみたいだ。 そんなことを考えていると、 まどろみ覚めやらぬ俺の顔を不思議そうに覗き込む女生徒がいることに気付いた。 誰だっけ・・・? さっきやたら名前を読んでいた女か? 馬鹿に鈍った頭を奮い起こそうと 身体を捻るように起こそうとした。 しかしそれはすぐに阻止された。 急に何かが 俺の頭を押さえつけて頭が上がらない。 何とかもがこうとすると、人の頭の上から遠慮無しに大声で話しかける声がした。
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