危急する演劇部

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夕暮れの部室 長机には人為と菅池 俺を囲むように花衣と賀田が立っていた。 賀田はいつものアホ面に目元まで伸ばした不清潔な髪でニヤニヤしている。 突き出した手には一冊の脚本。 タイトルは・・・ 「『カレーの中心でアーッと叫んだロッキー』?」 死にたくなった。 なぜコイツが演劇部なのだろうか・・・ 「さあ!早く読むんだ!本藤ちゃんよお!」 さあさあ、と言わんばかりに脚本を突きつけてくるアホの賀田。 ド突きかえしたろうかと思ったが、読まないことにはどうしようもないと考えた俺は、 大人しく脚本をめくった。
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