【第2章】 【ミライというコ】

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ハカセ 「あ。もしもし?」 『この声は…ハカセさん!?』 ハカセ 「だから「さん」は  いいってば。」 『あっ…すいません。』 ハカセ 「どう?ミライの調子は?」 どうと言われても、四六時起こしていればよくわからないバグに抗体なく寝込んじゃうし、ぶっちゃけ手一杯なんだけど…。 『元気は元気ですけど。』 ハカセ 「こまめに寝かせてあげてよ。  アンドロイドだって  所詮は  機械かもしれないけど、  試作品は  特にナイーブなの。  壊したりしたら  会社潰れちゃうんだから!」 叔父さんどんだけ大金注ぎ込んでんのよ。 ハカセ 「とりあえず今は  仕事で首が回らなくってさ。  ミライの様子を  見に行って  あげたいんだけど、  時間が許さないから  また連絡するわ。」 『え、えぇ。』 ハカセ 「じゃヨロシクー。」 ガチャ。 ツーツー。 ミライ 「マスター、ナンデシタ?」 『ん。ハカセからだったよ。』 ミライ 「ハカセハワタシを  ツクッテクダサイマシタ。」 そういうとミライの極上スマイル降臨。 眩しい! けど…ロボットなんだよな。
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