【第2章】 【ミライというコ】

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風呂からあがってベッドの上で今週買ったファッション雑誌をチェックする。 ささやかな僕の楽しみだったりするんだけど、この行為イコール睡眠が近い。 ミライのスリープボタンを押す時間が迫っているという合図にしようと自分が決めたのが昨日。 ミライのスリープボタンに手を伸ばそうとした瞬間、ミライが話掛けてきた。 ミライ 「マスター、  キョウモ  トッテモタノシカッたデス。  アシタモまタ  イロイロオシエクダサイ。」 この言葉に一瞬ビックリしてしまった。 アンドロイドにお礼を言われちゃった。 『もちろん。また明日ね。』 ミライは最後に…。 ミライ 「お休みッテ  イウンデスヨネ、  マスター?」 …と聞いてきたので 『そうだよ。お休み。  また明日。』 スリープボタンを押して、僕も眠るとしよう。 ミライが来てからまだ2日。 彼女は彼女が何かわからないまま、僕は彼女が何かわからないまま今日はとりあえず眠ることにしよう。 ………オヤスミ。
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