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「だからって勝手にテント内に入るなんて…。」
「勝手じゃないよ。ちゃんと許可は貰ったんだからさ。」
理事長ですと話したら、普通に通されたらしい。
「まぁいいじゃん。入っちゃったんだから。」
「陽殿…。」
「そうそう。それにただ茶化しに来た訳じゃないし。」
大蛇が手を叩くとその足元に段ボール箱が現れた。
「はい、差し入れ。」
誇らしげに腰に手を当てる大蛇を見ていた者はいない。
「い、今のどうやったのですか!?」
「マジック!?」
突如現れた段ボールに目は釘付けだった。
「それは企業秘密ってね。」
「…怪しいですが。折角です、中身を見てみましょう。」
幸村のが代表して中身を見る。
お茶のペットボトルが入っていた。
「飲み物…。」
「助かります。ありがとう御座います。」
「いやいや、生徒が頑張っているのだから此れくらいは当然さ。所で…。」
大蛇が見た先にいたのは紅鬼。
怪訝そうに視線を合わせた。
「随分大人しくしているんだね。正直驚いているよ。」
「何をどうしようと我の勝手だ。」
「ふうん…。」
大蛇はチラリと玲稟を見る。
「何でしょうか。」
「女の子四人は実際にステージに立つ訳じゃないんだろう?だったら僕とご一緒しないかなーと思ってね。」
「それは駄目です。」
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