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「私もです…。」
心臓が早く脈打つ。
自分は見ているだけだと言うのに。
まだ楽器しかないステージを見つめているとアナウンスが入った。
「大変お待たせ致しました。本日のメインイベント!有志バンドによるライブを行います!!」
アナウンスが入っただけで更に観客達は騒ぎ始めた。
続けて幸村達が手を振りながら姿を見せる。
「真田くーん!」
「政宗君こっち向いて!!」
「うわぁ。凄いね。」
大蛇は若干呆れていた。
よくここまで騒げるものだと。
「玲禀!憬禀!あたし達も負けてはいられないよ!ほら声だして!」
「は、恥ずかしいですよ。」
「そんなこと言ってる場合じゃないよ!」
二人に代わり一番前の席で陽が騒ぐ。
日向は身内のその行動が恥ずかしいのか、隣でずっと俯いていた。
「先ずはリーダーの伊達から皆さんにメッセージがあるそうです。」
政宗がマイクを受け取る。
「…今日は俺達の為に集まってくれてありがとうな。正直、ここまで大勢来るとは思わなかったぜ。」
「つまり皆暇人ってことだろぅ?」
「黙れ元親。」
元親とのやり取りに笑いが起こる。
「メンバー紹介は後回しだ。兎に角今は一曲聞いてくれ。初めて作った曲だ。」
政宗が指をならす。
ドラムがリズムを取り始める。
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