3回に2度

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夕暮れ時の太陽は進むのが早い。 「帰ろうか。」 どちらともなく手をとる。 不思議だ。 私と春樹は愛で結ばれてる。 でも愛の種類が違ってて。 春樹の愛は私に届かない。 私の愛は春樹を包めない。 それなのに一緒に暮らしてる。 ハグもキスもセックスもする。 でも付き合ってない。 お互いがお互いを必要としてるだけ。 もちろんこの関係は永遠じゃない。 良いほうにも悪いほうにも進む。 「由美さん?」 一向に歩き始まない私に彼が声をかける。 私たちは身勝手だから。きっと、 「コンビニでアイス買っていこ?」 5番目くらいまでなら妥協できる。 好きな人と想い合えるなんてほとんどない奇跡だから、 「いいね。」 暗示をかけて自分をごまかしたりする。 「……あれ?」 でもそれは偽りじゃない。 「ん?」 それも本当の気持ち。 「由美さんダイエット中じゃなかった?」 二人が満足ならそれも1つの形。 「…………。」 あとは時間。 「やっぱり。……真っすぐ帰る?」 時間があれば深めていける。 「……1日くらい大丈夫。」 だんだん熟す愛もありだと思う。 「まあ俺的にはもう少し太ってくれた方が嬉しいけど。」 けど、 「……真っすぐ帰る。」 腐らせたくはないな……。 「ははっ。ひでぇ。」 だってやっと色づいた気持ち。 「……やっぱり買う。」 「了解っ。」 願わくは…… .
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