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同日同時刻 ｽｴｽﾞ ﾈｪﾙﾄﾞﾐﾆｵﾝ艦内
「ほら、そうじゃないって！もっと右！」
「うるさいわね！わかってるわよ！あっ…」
画面に映るｹﾞｰﾑｵｰﾊﾞｰの文字。
「ﾗﾐｱｽ大佐、これでまた僕の勝ちですが…まだやりますか？」
「もぅ！ﾑｳが余計な口出しするから！」
「えぇ！俺のせい？はぁ～」
ｽｺｱはﾏﾘｭｰ0勝、ｽｳｪﾝ8勝と表示されている。ひょんなことからﾑｳがﾏﾘｭｰとｽｳｪﾝのｸﾘｽﾏｽｹｰｷを賭けたｼﾐｭﾚｰｼｮﾝ勝負を持ち出し、対戦型ｼﾐｭﾚｰﾀｰで勝負をしていた。結果はﾏﾘｭｰの惨敗である。
「ﾗﾐｱｽ大佐、もういいでしょう。これ以上はちょっと…」
「そうだよな、これでもう8回…てことは8年分だろう？これ以上勝っても…40過ぎたおばさまから毎年ｹｰｷもらうってのもなあ、ｽｳｪﾝ」
ﾑｳとｽｳｪﾝはお互いに顔を見合わせて笑いをこらえた。
「ちょっとぉ！誰がおばさんですって！」
「お～怖い、怖い。そんじゃ、ちょっとﾓﾋﾞﾙｽｰﾂの整備に行ってまいります！ﾏﾘｭｰおばさま」
そう言ってﾑｳとｽｳｪﾝは格納庫に走っていった。
「もう！あの二人ったら！でも…ｽｳｪﾝ君、ﾑｳと出会ってから変わったわね…」
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