第二話 強奪事件Ⅰ

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「5…4…3…2…1…0、作戦開始!」 小型爆弾が一斉に爆発。ただし破壊が目的ではないようで、煙幕に近い爆弾のようだ。 同時にミラージュコロイドを展開させていたポッドから、黒ずくめの歩兵たちが一斉にエターナルと管制室内部に潜入していった。 怒声と悲鳴が交わり、エマージェンシーのサイレンが鳴り響く。虚を突かれたザフト軍もようやく警備隊が迎撃に駆けつけるが、防戦一方である。 エターナルに潜入した部隊は、次々と各エリアを制圧していく。クリスマス休暇も重なり、整備班以外のクルーはほとんどいなかった。そしてまずブリッジが制圧され、続いて格納庫のストライクフリーダムとインフィニットジャスティスが狙われた。 「何事だ!ダコスタ!何が起きた!」 声の主はアンドリュー・バルドフェルト。司令室からすぐに管制室にいるダコスタに通信で呼びかけた。 「(ガガガガッ!うわっ!)隊長!テロリストと思しき集団の襲撃に遭っています!数は解りません!エターナルが狙われています!至急援護を!」 「わかった!すぐに援護を送る!それまでやられるんじゃないぞ!ダコスタ!持ちこたえろ!」 敵と交戦中のダコスタからの通信を聞いたバルドフェルトは、すぐさまキラたちに連絡をした。
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