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「大丈夫ですわ、イザーク。バルドフェルト隊長もダコスタさんも、みな頑張っていらっしゃいますわ。ですからお気持ちを鎮めて下さい。」
ラクスが後部座席から助手席のイザークにやさしく声をかけた。
「しかし議長!落ち着いていられる状況じゃ…」
そう叫ぶイザークを制するように、ラクスは続けて言った。
「あなたのお母様が港にいらっしゃることは存じ上げておりますわ。でもあなた方はFAITHなのでしょう?ですからこういう時こそ冷静でなくては…違いまして?」
イザークはラクスの言葉を聞き、ようやく冷静さを取り戻す。
その時、キラから通信が入った。
「イザーク!ディアッカ!エマージェンシーって、一体どうしたの!」
イザークが応答しようとしたが、先にラクスが通信ボタンを押して話しかけた。
「何者かがエターナルのいる港を襲撃したようです。私たちも向かっていますが、キラも急いで来て下さい。嫌な予感がしますわ。あそこには今日、フリーダムとジャスティスも搬送されていたはずですわ」
その通信を聞き、イザークとディアッカは驚きの表情を見せた。まさかあの二機まであるとは思っていなかったからだ。
「わ、分かった!僕もすぐに向かう」
キラはそう言うと、近くの店にあったバイクを借りて港に向かった。
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