第二話 強奪事件Ⅰ

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「議長!あの二機がなぜ!」 通信を終えたラクスにイザークは問いかけた。 「ミーティアの解除に必要だったのです。スペック的な問題からエターナルは廃艦にしますが、ミーティアはまだ十分使えますから。コード解除のためフリーダムとジャスティスの登録コードが必要でしたの」 「しかし!そんな情報は俺たちにだって流れてきちゃいないぜ!イザーク!」 ディアッカがそう言った。確かに今日、エターナルのことまでは情報が入っていたが、Nジャマーキャンセラーを搭載したあの機体まで入港してることは誰も知らなかった。 「このことは評議会と当日作業にあたるごく一部の者たちしか知りません。もちろんFAITHであるあなた方も例外ではないのです…」 ラクスは困惑の表情を浮かべながら呟いた。するとディアッカがふと尋ねた。 「内通者がいたと…?」 「ええ、考えたくはありませんが、それしか…」 ラクスはそう言うと黙り込んだ。
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